徹夜とオールナイトはやっぱりなんか違う
こんにちは、 です。
突然ですが、銀さんは攻ですよね?
そうですね!


ー、朝っぱらから何にやにやしてんのよー」

「いや、なんでも」


はどーせ妄想でしょ、妄想。と決め付け(まあそうだけど!)、それよりさ、と身を乗り出した。


「今朝あの人と同じ車両だったんだけど!まじ幸せー」

「あー、そうですか、よかったねー青春だねー」

「何その棒読み」

「聞かされすぎてどーでもよくなったっつーかもうお前告れよいい加減」

「いーや、意地でもこっちからは告らねー」


そんなこと言ってるうちに他の子に取られても知らないよ、と脅すと はふん、と鼻で笑った。


「ワタクシに勝てる女がいるとでも? さん」

「滅相も御座いません」


ああこんな が大好きだ!
もうすぐ例の彼もこいつの手に落ちるのだろう。アーメン。
そーなるとこいつ、また彼氏持ちかー、ヒマになるなー。
いいもんねーあたしには銀さんが居るし!


も好きな人作りなよ」

「銀さん」

「三次元で!」

「銀さん以上の人が三次元にいるとでも?」

「はいはい、いませんいません。でもホント、好きな人いれば毎日楽しいのになー」

「楽しいっス」

「あんたの楽しみ方は不健全すぎよ」

「うん、オールナイトフィーバー」

「げ。パソコンの前でオールナイト?」

「いえっさー」

「相当ね、あんたも」

「うぃ」


あたしは適当に片手を挙げると机に突っ伏した。
眠い。
オールナイトフィーバーは流石に眠い。


「おやすみなさーい」

「ちょっとー、 さーん、今から現国ですよー」

「ノート宜しく」

「マックね」

「コーヒー一杯ね」

「それこの前もらったタダ券だろ」

「あ、バレた」


まあ、次第にろれつが回らなくなってそのまま夢の中。
銀さんと楽しい時間を過ごしていたら叩き起こされました。


!」

「なんじゃ」

「放課後ですよ」

「まじでか」

「現国、数学、化学、地理、オーラル、古典・・・・・・チーズバーガープラスのフルーリーね」

「げぇぇぇ。フルーリーの割引券持ってないんですけど」

「自業自得よ」


鬼かぁぁぁあんたは!とあたしは叫びつつ、マックへと引きずられていきました。




 

モドル